用語集
量子化学計算に関係する用語を調べた覚え書きとして作成したものです。
イオン化エネルギー
原子や分子から電子一個を取り去るのに必要なエネルギー。その値が大きいほど電子が安定化していることを示す。元素の周期表で一番右側にある18族のHe.NE.Arなど不活性ガスはイオン化エネルギーが大きな値を示す。一番左側の1属原素(アルカリ金属元素)はイオン化エネルギーが小さくなっており電子が取れやすいことを示している。
通常イオン化エネルギーという場合、中性原子または分子の最高被占軌道(HOMO)から1個の電子を取り去る時の第一イオン化エネルギーを指す。1個の電子を失った一価の陽イオンからさらに1個の電子を取り去るのに必要なエネルギーは第二イオン化エネルギーという。
測定する方法としては、様々なエネルギーの光を真空中で原子に当てて電流を測定することにより、電子が飛び出すのに必要なエネルギーの大きさが分かる。
一重結合
原子同士が近づくと原子核同士は反発し、電子同士も反発するが、原子核と電子の引き合う力がそれに勝る時、原子同士は結合する。二つの電子を共有してできている結合を単結合という。 結合次数が1ということ。(結合性軌道にある電子数-反結合性軌道にある電子数)÷2=1
一重項状態
電子スピンの多重度が1の状態。電子スピンが上向きと下向きの電子が同数あって、全体として電子スピンの影響が相殺されている。
上向きスピン
スピン量子数が+1/2の状態を習慣的に上向きスピンという。また、上向きスピンを「α」と表す。